大手カフェチェーンであるタリーズコーヒーがプラントベースフードに力を入れているので、前回レポートした。その時はラザニアを食べた感想を書いたが、今回はその第二段。
メインメニューに載っているタコライスについて今回はリポートする。
今回お邪魔したタリーズコーヒー店は前回と同じ、銀座線三越前駅直結の店舗。
タリーズコーヒー 日本橋YUITOアネックス店
メニュー
タリーズコーヒーではグランドメニューのフード2種類のPlant-based Foodsを用意している。前回は「野菜仕立てのラザニアプレート」をレポートしたので、今回は残りの「畑の恵みタコライス」に挑戦する。
前回のラザニアはランチのメインにするにはあまりに少なかった。なので今回はそれも含めてあらかじめデザートも注文することにする。
グランドメニューかどうかは定かでは無いが、タリーズコーヒーのWebサイトのプラントベースコーナーにデザートとして「カッサータ」があったのでそれも注文することにした。

ここで少し余談だが、店員さんとのやり取りで少し残念な感じになった。
グランドメニューにカッサータの記載が無く、私も注文時にカッサータという名前を思い出せなかったので、「プラントベースフードのデザートはありますか?」と聞いた。
そうすると店員さんからは「デザートはこちらのケーキか、こちらのアイスクリームだけになります」と少し頓珍漢な回答が返ってきた。
その、「こちら」とさしているメニューは一般的なデザートが記載されているもので、どれもふんだんに牛乳が使われている物である。
プラントベースフードの物を探している旨を伝えると、今度はラザニアとタコライスを紹介してくる。
話が全然かみ合わないので右往左往していると、社員さんが対応してくれたが、それでも、結局話がうまく伝わらない。色々スタッフどうしで話し合っている。
あれ?私の勘違いかな?と思っていると、「あと豆乳ベースのアイスならあります」的な言葉が出てきた。あ、これだ!と思ってそれを注文した。
念のためそれはプラントベースフードであることを確認すると、また資料を探してあれこれし始めた。これはもう全然前に進まないな~と感じていると、ガラスケースの端に小さなPOPを見つけた。

しっかりプラントベースである旨が書かれている。
社員含めたスタッフさんの商品知識を少し残念に思いながら、こちらも注文した。
今回注文した内容は以下。
畑の恵みのタコライス セット 税込1,276円
ソイミルクのカッサータ 単品 税込495円
食べた感想
注文をすると呼び出しベルを渡された。そして席で3,4分待つとベルが鳴り、受け渡し口で料理を受け取る。いつも思うがこのあたりのサービスは値段の割にチープ感がぬぐえない。フードコートと同じ対応である。商品の金額的には席まで料理をサーブして欲しいと思う。
出てきたタコライスを見てさらにびっくりした。
正直前回のラザニアの件がある為、そこまで期待はしていなかったが、それ以上の衝撃があった。
量もさることながらその見た目のしょぼさに前回以上のガッカリ感がある。
一般的なタコスのお米の上に葉物野菜を置いてその上にソースをかけるのではなく、カレーライスの様に分かれて盛り付けてある。
何かルーのすごく少ないトマトカレーライスの様に見える。

見た目のガッカリ感からすると、味はまあまあである。
トマトソース自体は美味しく、普通にカレーライスの様に食べられた。
ただ、もち麦が少し入ったこのライス部分が、何故か固まりがちで、少しゴワゴワしている。安い中華料理屋さんで出てくる気持ちの入っていない白米と同じような感じである。

一方カッサータの方は厚さ1.5㎝の10㎝×8㎝四方くらいの思ったより大きいボリュームで出てきた。
因みにカッサータとは、イタリア・シチリア地方の伝統的なスイーツの事である。スポンジをベースにリコッタチーズの中に砂糖漬けのフルーツやナッツを入れた物である。
それをタリーズバージョンはリコッタチーズの部分を豆乳ベースのアイスにしてプラントベーススイーツに仕立てている。
食べてみると、こちらはタコライスと一転してとても美味しい。
ミルクを使っていないがとても濃厚感があり、あまりアイスの感じがしない。
中に入っているフルーツやナッツも良いアクセントとなって、コーヒーのお供にピッタリである。

全体の感想
ラザニアの時の印象をタコライスで挽回することは出来なかった感はある。
正直タリーズコーヒーでヴィーガンピープルが食事をするのはあまりお勧めが出来ない。
量もさることながらクオリティがとてもプライスと合っている様には思えない。
ただ、カッサータはヴィーガンならずとも是非食べてみて欲しいスイーツである。
これまでヴィーガン専門でやっているスイーツの物と遜色ない、むしろ美味しいくらいクオリティが高い。
大きなチェーン店がプラントベースフードに取り組むことは大賛成なので、今後も食事系フードには力を入れて欲しい。