意識高いグロッサリーストアでよく見かけるお洒落なパッケージのJUSTWHOLE FOODSの商品。一見英語の本かな?と思えるほどシンプルかつ食品パッケージから離れしたテイストのデザイン。珍しい食材が多く売られているビオセボンでも、商品棚から異質な空気をその見た目から放っている。
お洒落なパッケージの商品は中身もこだわっているはずだから、美味しいかも?という事で、ほぼジャケ買いに近い形で今回はJUSTWHOLE FOODSの商品に挑戦してみた。
JUST WHOLE FOODSとは?
プラントベースの食材にこだわった1989年創業のイギリスを本拠地とした食品メーカーである。詳しく調べようとあれこれググってみたが、本国のホームページもペラペラの内容で、あまり有益な情報が取れない。ただ、作っている食品はすべてヴェーガンに対応していると共に、低糖質、オーガニック、グルテンフリー、人工的でないことにこだわっているとの事。その割に派手な色のクマのカタチをしたグミも売っているので、どこまで本気かは測りかねるが、日本人的なナチュラルではなく、UK的なナチュラルな会社なのだろう。
実際グミもヴィーガン対応で、小麦粉も使ていないから彼らの思想から外れているものでは無い。
因みにこのクマのグミは「Vegebears」という商品名で、2021年のギルドオブファインフードというUKの食品協会からで2スターの賞を獲得しているとの事。
残念ながらこちらのグミは現段階で日本では販売されていない。
購入した物
日本橋ビオセボンにはソーセージ、バーガー、フムス、ファラフェルの計4種類のパッケージが並んでいた。
献立を考えて、今回はランチに合いそうなソーセージとフムスをチョイス。
有機ベジ・ソーセージミックス税込410円
有機フーマスミックス税込486円

※このビオセボンの値札は違う商品のものが付いている。

内容物はソーセージのの方は、有機大豆たんぱく、有機全粒粉パン粉、有機玄米、有機クスクス、玉ねぎ、野菜ブイヨン、ニンジンといったところが主である。
いまいちどの辺りが肉感を演出する要素が出せるのかわからない。
フムスの方は、有機ひよこ豆粉、有機粉末ゴマ、有機粉末玉ねぎ、食塩、パプリカ、ニンニク、パセリ、黒コショウが内容物である。
こちらはフムスなのである程度イメージ出来る素材である。

因みにこちらの商品の輸入元はアリサンだった。本当にこういった食材に幅広くかかわっていることが改めて分かる。
クッキング
パッケージの裏側に作り方が書いてあるのでその通りに作ってみた。
まずはソーセージの方から。
正直私はこのソーセージは一体どんなものかとても期待していた。なぜならお肉のバンズ系はたくさんの種類の大豆ミートが販売されているが、ソーセージは見た事無いからである。
どういった感じで腸詰?されているのかと箱開けてみると、そこは想像外の物が出てきた。

なんと何も成型されていないただの雑穀の粉が入っているだけだった。
これはかなり先行きが不安である。
作り方の流れは以下の通り、
ヒマワリ油を小さじ2杯、沸騰した175㎖のお湯を本商品とよく混ぜて約10分放置。

10分後はこんな感じになりました。

ここからソーセージ型に成型する。

説明書だと8本出来るらしいが、わたしの成型したものは少し大きかったのか、7本しか出来なかった。ソーセージっぽく成型するのは正直かなり難しい。
細かいことが出来るほど、このソーセージの生地にコシが無い。ちょっとでも気を抜くとボロボロと崩れてしまう。
成型後、中火で油を引いたフライパンで両面こんがり焼いたら完成。
オーブンで200℃で20分焼くのでも可との事。

続いてフムスの方を調理する。
こちらはいたってイメージ通りで箱の中には薄黄色い粉末が入っていた。
本品1袋に対して熱湯180㎖を用意してボールの中でよくかき混ぜる。

大さじ1,2杯のレモン汁と大さじ1杯のオリーブオイルを加えてさらに混ぜる。
そのまま冷蔵庫に入れて冷えたら出来上がり。
ソーセージと比べてはるかに簡単で、はるかにイメージ通りである。
こちらは火も使わないので、洗い物も少なくていい。
味のレビュー
お皿にソーセージとフムスを乗せて、葉物サラダを添えてランチの完成。

早速ソーセージを食べてみた。
これは作っている最中から薄々感じていたが、全くもってソーセージではない。パリッとした皮を破る触感はもちろんの事、を感じる味も何もしない、食感も味もクラッシュ穀物を固めたものそのままである。前に作ったガレットとほぼ同じ食感である。
これをソーセージと見間違う人も居なければ、ソーセージと信じる人も居ないだろう。
ただ、うちの妻はこれはこれで美味しいいと食べてくれた。確かにソーセージと思わなければ、食物繊維の豊富な主食の代替品になる。
続いてフムスだが、これは想定通りのフムスでとても美味しい。
個人的には少し味が濃く感じられたが、葉物野菜や、クラッカーと一緒に食べたら丁度いいのかもしれない。食感も滑らかで、総菜に売られていても何も問題が無い代物である。
感想
普及していないものにはやはり理由があり、他社がソーセージを作らない理由がよく理解できた。一般的な大豆ミートを使えばもっと本物に近くなるような気がするのだが、そうはうまく行かないのだろうか?なんにしてもこの会社の商品企画がこれをソーセージと題した肝の据わった行動には感服する。とはいえフムスの方はとても美味しかった。こちらの方はコンスタントに購入しても良いかなと思えるクオリティであった。音楽系のジャケ買いは意外と当たりを引くとDJの方はよく言われるが、今回に関しては50%の確率っといったところだろうか。